塩尻市議会 > 2022-02-24 >
02月24日-01号

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  1. 塩尻市議会 2022-02-24
    02月24日-01号


    取得元: 塩尻市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-26
    令和 4年  3月 定例会          令和4年塩尻市議会3月定例会会議録                 第1号---------------------------------------     令和4年塩尻市議会月定例会が2月24日午前10時塩尻市役所議場に招集された。---------------------------------------            令和4年2月24日(木曜日)---------------------------------------               議事日程(第1号)                         令和4年2月24日午前10時開議第1.会議録署名議員の指名第2.諸般の報告第3.会期の決定第4.提案理由総括説明及び各議案説明 議案第1号 塩尻市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部を改正する条例   第2号 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例   第3号 塩尻市特別会計設置条例の一部を改正する条例   第4号 塩尻市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例   第5号 塩尻市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例   第6号 塩尻市個人情報保護条例の一部を改正する条例   第7号 塩尻市手数料徴収条例の一部を改正する条例   第8号 塩尻市国民健康保険税条例の一部を改正する条例   第9号 塩尻市福祉医療費給付金条例の一部を改正する条例   第10号 塩尻市奨学資金貸与条例及び塩尻市有害図書類等自動販売機等の規制に関する条例の一部を改正する条例   第11号 塩尻市保育所等利用調整会議条例を廃止する条例   第12号 塩尻市太陽光発電設備の適正な設置及び管理に関する条例   第13号 人権擁護委員の候補者の推薦について   第14号 字の区域の変更及び廃止について   第15号 財産の処分について   第16号 訴えの提起について   第17号 損害賠償の額の決定について   第18号 市道路線の廃止及び認定について   第19号 令和4年度塩尻市一般会計予算   第20号 令和4年度塩尻市国民健康保険事業特別会計予算   第21号 令和4年度塩尻市介護保険事業特別会計予算   第22号 令和4年度塩尻市国民健康保険楢川診療所事業特別会計予算   第23号 令和4年度塩尻市後期高齢者医療事業特別会計予算   第24号 令和4年度塩尻市水道事業会計予算   第25号 令和4年度塩尻市下水道事業会計予算   第26号 令和4年度塩尻市農業集落排水事業会計予算   第27号 令和3年度塩尻市一般会計補正予算(第14号)   第28号 令和3年度塩尻市国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)   第29号 令和3年度塩尻市奨学資金貸与事業特別会計補正予算(第1号)   第30号 令和3年度塩尻市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)   第31号 令和3年度塩尻市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第3号)   第32号 令和3年度塩尻市水道事業会計補正予算(第3号)   第33号 令和3年度塩尻市下水道事業会計補正予算(第2号) 報告第1号 損害賠償の額の決定の専決処分報告について   第2号 損害賠償の額の決定の専決処分報告について   第3号 損害賠償の額の決定の専決処分報告について   第4号 損害賠償の額の決定の専決処分報告について   第5号 令和3年度塩尻市一般会計補正予算(第13号)の専決処分報告について     ------------------------------◯出席議員(17名)    1番  牧野直樹君             2番  樋口千代子君    3番  赤羽誠治君             4番  平間正治君    5番  小澤彰一君             6番  篠原敏宏君    7番  中野重則君             8番  横沢英一君    9番  西條富雄君             10番  青柳充茂君    11番  金子勝寿君             12番  山口恵子君    13番  古畑秀夫君             15番  中村 努君    16番  丸山寿子君             17番  柴田 博君    18番  永田公由◯欠席議員(なし)◯欠員(1名)     ------------------------------◯説明のため出席した者 市長          小口利幸君   副市長         米窪健一朗君 教育長         赤羽高志君   総務部長        横山文明君 企画政策部長      高砂進一郎君  市民生活事業部長    大槻正弘君 健康福祉事業部長    百瀬公章君   産業振興事業部長    百瀬 敬君                     (産業政策・観光担当) 産業振興事業部長    上條吉直君   建設事業部長      細井良彦君 (農政・森林担当) 生涯学習部長      胡桃慶三君   こども教育部長     青木正典君 水道事業部長      塩原恒明君   秘書広報課長      塩原清彦君     ------------------------------◯事務局職員出席者 事務局長        小松秀典君   事務局次長       小澤秀美君 事務局係長       酒井千鶴子君     ------------------------------            本日の会議に付した事件議事日程(第1号)記載事件のとおり                              午前10時00分 開会     ------------------------------ ○議長(牧野直樹君) 皆様、おはようございます。 これより令和4年塩尻市議会月定例会を開会いたします。 ただいまの出席議員は17名で定足数を超えておりますので、直ちに会議を開きます。 なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、暫時休憩を取り、演台及びマイクの消毒を行いますので御了承をお願いいたします。 この際申し上げます。代表監査委員高砂礼次さんが、所用のため、本日から最終日まで欠席する旨の届出がありましたので、御了承をお願いいたします。 お手元の議事日程により議事に入ります。     ------------------------------ △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(牧野直樹君) 日程第1 会議録署名議員の指名をいたします。会議規則の定めるところにより、17番 柴田 博さん、18番 永田公由さん、2番 樋口千代子さんを指名いたします。     ------------------------------ △日程第2 諸般の報告 ○議長(牧野直樹君) 日程第2 諸般の報告をいたします。事務局長から報告させます。 ◎事務局長小松秀典君) 御指名がございましたので、御報告申し上げます。 12月定例会において可決されました、私立高校への公費助成に関する意見書につきましては、内閣総理大臣はじめ、関係機関に提出をしましたので御了承願います。 次に、お配りしてあります書類につきまして申し上げます。議事日程、3月定例会会期及び審議日程(案)、本定例会において説明のため議会へ出席を要求した者の氏名並びに、陳情書の処理方針についてであります。 報告関係では、11月25日から2月23日までの事務報告及び議長会関係報告であります。 以上でございます。     ------------------------------ △日程第3 会期の決定 ○議長(牧野直樹君) 日程第3 会期の決定についてを議題といたします。議会運営委員長の報告を求めます。13番 古畑秀夫さん。 ◆議会運営委員長古畑秀夫君) 〔登壇〕 皆さん、おはようございます。御指名がございましたので、塩尻市議会月定例会議会運営につきまして、議会運営委員会の報告を申し上げます。 過ぐる2月14日付け、塩尻市告示第5号により、3月定例会が本日2月24日に招集されることが告示されました。よって、2月17日、議会運営委員会を開催しまして、本定例会の会期及び審議日程について協議をいたしました。 本定例会に市長から提案されました議案は、条例案件12件、人事案件1件、事件案件5件、予算案件15件、報告案件5件の計38件であります。したがいまして、会期は2月24日から3月22日までの27日間と決定いたしました。 次に、審議日程でありますが、本日24日は、提案理由総括説明及び各議案の説明を受け、明日25日から3月6日までは、議案調査のため休会といたします。 3月7日に本会議を再開いたしまして、7日、8日は一般質問並びに各議案に対する質疑を行います。なお、本定例会に限り、一般質問は2日間で時間を1人60分以内とし、質問は全て質問席から、答弁は全て自席から行うことといたします。 9日から11日及び14日から16日は各常任委員会の審査を行い、12日から13日まで及び17日から21日までは、委員長の審査報告取りまとめのため休会といたします。 そして、22日に本会議を再開し、各委員長の審査報告、質疑、討論、採決という日程で3月定例会議事運営をしてまいることに決定いたしました。 本定例会におきましては、既に講じている休憩時の換気に加え、演壇、質問席の消毒など、新型コロナウイルス感染症拡大防止の対策を強化しながら議会運営を行ってまいります。 なお、質問通告書の提出につきましては、明日2月25日午前10時までといたしましたので、議員各位の御協力をお願い申し上げます。 以上を申し上げまして、議会運営委員会の報告といたします。 ○議長(牧野直樹君) お諮りいたします。本定例会の会期及び議事運営については、議会運営委員長の報告のとおり決することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(牧野直樹君) 御異議なしと認めます。よって、本定例会は本日より3月22日までの27日間として、議事運営をしてまいることに決定いたしました。     ------------------------------ △日程第4 提案理由総括説明及び各議案説明 ○議長(牧野直樹君) 日程第4 提案理由総括説明及び各議案に対する説明を受けます。 議案第1号から第33号まで、並びに報告第1号から第5号までの計38件を一括して議題といたします。 件名につきましては、お配りの議事日程に記載してあるとおりであります。 これより市長から提案理由の説明を求めます。 ◎市長(小口利幸君) 〔登壇〕 開会に当たりまして、御挨拶申し上げます。 令和4年塩尻市議会月定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様方には御多用のところを参集いただき、ありがとうございます。本定例会に令和4年度予算案をはじめ関係議案を提出させていただくに当たりまして、私の市政経営に取り組む所信の一端を改めて申し上げ、議員の皆様並びに市民の皆様の御理解を賜りたいと存ずるところでございます。 まず最初に、新型コロナウイルス感染症の対応につきまして概要を報告申し上げます。年明け以降、我が国ではオミクロン株による感染が爆発的に広がり、「まん延防止等重点措置」の適用は31の都道府県に拡大しており、今なお第6波の渦中にございます。国では、地域の実情に応じ、重点措置の適用期間を延長するとともに、ワクチン追加接種の加速化を図るなど、感染の終息に向けた対策の強化を図っております。 長野県内におきましても、新規陽性者の発表が連日過去最多を更新し、県内の「確保病床使用率」が35%に迫るなど、新たな局面を迎えましたために、長野県としては初となります「まん延防止等重点措置」の適用を国に要請し、決定を受けたものでございます。感染は取りあえずピークが見えたものと承知いたしますが、明確な減少に転じている状況などではございません。ゆえに、対象期間を3月6日まで2週間の延長とされたところでございます。この対象期間中、県では、改めて基本的な感染防止対策の徹底を図るとともに、飲食店に対しては営業時間の短縮や酒類の提供をしないよう要請を行っております。 本市では、1月26日に開催いたしました対策本部員会議において対応方針を決定し、市民の皆様には基本的な感染防止対策の徹底や、感染リスクが高い場所への外出を自粛いただくなどの御協力をお願いするとともに、学校においては分散登校の実施、学校行事・部活動を原則行わない等の対策を講じたところでございます。今後も、保健所などとの関係機関と連携を図りながら、危機感を持って、柔軟かつ迅速に対策を講じてまいります。 次に、現下の新型コロナウイルス感染拡大対策の柱といたしまして、さらなる加速化が求められておりますワクチン追加接種につきましては、医師会、医療機関介護保険事業所など関係機関の皆様の御協力をいただきながら、2月1日から一般の高齢者を対象とした追加接種を始めております。2回目の接種完了から6か月経過後、速やかに接種できるよう当初計画を前倒し、3月上旬にはおおむね終了する見込みとなっております。 さらに、64才以下につきましても、2回目の接種完了から6か月経過後、速やかに接種ができるよう順次、接種券を発送しており、県が設置しております接種会場の活用を促すなどしながら、おおむね5月末までの接種完了を目指し、さらなる加速化を進めてまいります。 また、1・2回目の接種についてでありますが、満12歳を迎える児童と接種を控えていた方々に対し引き続き実施するとともに、5歳から11歳までの小児のワクチン接種についても、ワクチンの供給量に応じて接種が始められるよう準備を進めているところでございます。 追加接種につきましては、1・2回目と異なるワクチンを接種する、いわゆる交互接種が増えますことから、市民の皆様が安心して接種ができるよう、効果や副反応等の正確な情報発信に努めるとともに、迅速かつ円滑なワクチン接種を進めてまいります。 次に、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける市内企業、事業所等への支援状況経済対策について申し上げます。コロナ禍において、地域経済の下支えを図る目的で販売いたしました、いわゆるプレミアム付商品券は、換金までの事業、全てが終了いたしました。市民向けと事業者間取引を合わせた発行総額約17億9,400万円のうち、最終的には約17億8,900万円が換金され、そのうち市内事業者への利用状況は約12億2,700万円となりまして、全体の69%となった次第でございます。 今回は市内事業者利用割合額を増やしたことが功を奏し、前回に比しまして、市内事業者での利用は約3億6,000万円の増加となり、コロナ禍で落ち込んだ地域経済の活性化に大きく寄与できたものと考えております。 加えて、新型コロナウイルス感染症第6波の到来により、地域経済が再び激しく厳しい状況となっていることから、市内の中小事業者等に対する緊急的な経済支援策、「塩尻市第6波対応中小事業者等緊急支援金」を、2月14日から受付を開始し、順次審査・支払いを実施しております。引き続き事業者への周知を徹底し、より多くの事業者の皆様方が早急に給付を受けられるよう支援を続けてまいります。 次に、幾つかの緊急な課題につきまして、その進捗状況を御報告申し上げます。まず、市民の皆様が安全で安心して暮らせる住みやすい地域社会の実現に向け、公共施設等への防犯カメラの設置を進めてまいりますが、まず、既に報告申し上げてありますように、塩尻東地区の公共施設2か所に昨年の12月に防犯カメラを設置いたしました。今後は、今年度中に策定する「防犯カメラ設置・運用に関するガイドライン」に基づきまして、プライバシーの保護に配慮した上で、4月以降、保育園、児童館、支所などに随時設置してまいります。加えて、自治会向け防犯カメラ設置補助制度を創設し、自治会等の自主的な防犯カメラ設置を支援してまいります。 ウイングロードビル2階のテナント退去に伴う後利用についてでございます。テナントからの退店意向を受けて以来、塩尻市振興公社を中心に後継テナントの誘致を進めてまいりましたが、昨年末、後継候補との交渉が不調に終わったところでございます。この間、あらゆる事態を想定するとともに、将来を見据え、産業振興全般に視野を広げた利活用の構想を温めておりました。 こうしたことから、昨年、県内自治体に先駆けて策定いたしました「塩尻市デジタル・トランスフォーメーション戦略」の具現化を図るとともに、国が、地方のデジタル実装を強く推進する目的で新設いたしました「デジタル田園都市国家構想」の支援策等を活用し、仮称でありますが、地域DXセンターとして整備を進めてまいりたいと考えております。 具体的にはサテライトオフィスやコワーキングスペースとして整備することにより、先端企業や教育機関の集積、高度技術者プロフェッショナル人材等の活躍の場を創出し、移住促進や関係人口の増加を図るとともに、地域課題を解決する多様なサービスが創出されることによりまして、市民の皆様の生活の質の向上を目指してまいります。あわせて、交流・商業スペースには店舗誘致を継続してまいります。 今後の施設の整備、運営に関しましては、新たなサービス等の開発、実証、実装を産学官連携で実施することが求められているとともに、塩尻インキュベーションプラザKADO等との役割分担の明確化、相乗効果発揮を目指すことから、組織を一部再編し、産業振興事業部内に先端技術産業等の振興を担う部署を設ける予定としております。 次に、令和4年度の予算概要について申し上げます。国の地方財政対策では、地方が安定的な財政運営を行うため、地方交付税も含め前年度の地方財政計画を上回る一般財源総額が確保されたところでございます。 このような中、本市の令和4年度予算案につきましては、「第五次塩尻市総合計画」第3期中期戦略の中間年度に当たり、目指す都市像の実現に向けて、計画に掲げた施策の着実な推進を基本としつつ、依然として新型コロナウイルス感染症の拡大による影響を見通すことができない局面において、スピード感を持って感染症対策社会経済活動の両立を図るため、国の補正予算に対応した令和3年度一般会計補正予算と併せまして、いわゆる「16か月予算」として編成したところでございます。 一般会計予算案の歳入では、市税は、前年度対比4.2%の増額、地方消費税交付金は3.7%の増額、地方交付税は14.4%の増額を見込む一方、臨時財政対策債は47.4%の大幅な減額を見込んでおります。その他の財源につきましても積極的な確保に努めましたが、なお不足する財源につきましては、財政調整基金等からの繰入れにより対応したところでございます。 歳出につきましては、行政評価の結果を踏まえて事業の重点化を図り、マニフェスト事業を含め、第3期中期戦略に掲げておりますところのプロジェクトを着実に予算に反映したほか、ワクチン接種経済対策などの「コロナ克服に向けた事業」、安心して子どもを産み育てることができる環境整備などの「確かな暮らしを充実させ未来につなぐ事業」、DXの推進やグリーン社会の実現に取り組む「しおじりの未来を切り拓く事業」など、市民生活に密着した事業についても一層の充実を図ったところでございます。 こうした結果、令和4年度一般会計予算案は、歳入歳出それぞれ312億円となり、前年度対比13億円の増となりました。今年度から令和4年度に繰り越す事業を含め、計画的で円滑な事業推進を図るとともに、スピード感を持って事業を執行し、事業目的の早期達成を目指してまいります。 なお、一般会計に四つの特別会計と三つの公営企業会計を合わせた予算の総額は、524億966万4,000円となり、前年度対比では11億6,189万1,000円の増となっております。 それでは、以下、主要事業につきまして、第五次塩尻市総合計画基本戦略に沿って項目ごとに概要を御報告申し上げます。まず初めに、基本戦略Aの中で、「子育て世代に選ばれる地域の創造」について一部を申し上げます。 まず、「子どもを産み育てる環境の整備」についてでありますが、安心して出産できる環境整備の取組といたしまして、新たにマタニティタクシー助成金制度を創設し、分娩の際にタクシーを利用した場合、料金の全額を助成いたします。これにより、出産における妊婦の不安及び母体への負担を軽減し、安心・安全な出産を支援してまいります。 奨学資金貸与事業についてでありますが、故藤牧喜美子様から御寄付をいただきました財産を基にする「未来につなぐ医療確保基金」を活用し、新たに創設した「医学生奨学資金貸与制度」の運用によりまして、地域医療を支える人材の育成及び確保を図ってまいります。 日の出保育園増築事業につきましては、未満児や病後児、一時預かり、あるいは学童等、多様な保育ニーズに対応するとともに、中央スポーツ公園の利用者の利便性向上を図り、一体的な整備を進めてまいります。 保育園舎隣テニスコートに増築園舎を建設するため、現在、実施設計と地質調査を実施し、令和4年度の建設工事の着工に向けまして順次準備を進めておるところでございます。 こどもの未来応援事業についてでありますが、今年度から、子ども、若者に関わる相談窓口を家庭支援課にワンストップ化し、子どもの貧困対策及び若者支援に重点的に取り組んでいるところでございます。その指針となる「子どもの貧困対策推進計画」並びに「若者支援プラン」を3月末までに策定し、令和4年度からの施策展開を図り、子ども・若者への支援をさらに拡充させていただきます。 「教育再生に関わる確かな成長の支援」についてでありますが、GIGAスクール推進事業では、ICTを有効活用することにより学習活動の一層の充実を図るとともに、主体的・対話的で深い学びとなる授業に向け、引き続き学校を支援してまいります。具体的に令和4年度は、塩尻市振興公社KADOの「ICT支援員」の配置を継続するとともに、中学生ヘの支援として、「学習支援コンテンツ・スタディサプリ」の対象を全学年に拡大してまいります。 学校の施設の整備では、塩尻西部中学校長寿命化改良事業について、このほど、国の「学校施設環境改善交付金」の採択の内示がありましたので、令和4年度に予定していた、校舎棟の屋根並びに外壁の防水工事のほか、トイレの洋式化や照明のLED化等長寿命化工事一式を前倒し、関連経費について本定例会に補正予算案を計上しております。なお、事業実施につきましては、予算を繰り越し、令和4年度の夏休み期間等を活用して進めてまいる予定でございます。 次に、「基本戦略B 住みよい持続可能な地域の創造」について申し上げます。「産業振興と就業環境の創出」についてでありますが、平成26年度に開講いたしました塩尻ワイン大学は、今年度3月までに46名が修了予定であり、ワイナリーの設立やブドウ栽培ヘの新規従事はもとより、移住促進にもつながるなど、確実に成果を生んでいるところでございます。 令和4年度は第3期の塩尻ワイン大学を開講する予定でございまして、実地講座による栽培・醸造技術習得に重点を置いたカリキュラムを追加するなど、農業の担い手確保ワイン産地の維持発展、ブランド化にさらに努めてまいります。 次に、「地域資源を生かした交流の推進」について申し上げます。新平出遺跡博物館は、新博物館の目指すべき姿を示した基本構想をより具体化すべく、昨年11月に基本計画策定委員会を立ち上げ策定を進めており、令和4年度からはコンストラクションマネジメント方式を導入し、基本計画との整合や事業内容の精査、今後の発注方法について検討してまいります。 国の登録有形文化財「島木赤彦寓居(通称 牛屋)」でございますが、塩尻短歌館横に移築する工事は3月に竣工予定であり、今後は、塩尻短歌館や歌碑公園と一体的に、次世代に継承すべき貴重な財産として保存・活用してまいります。 次に、「域内循環システムの形成」についてでございますが、2050年脱炭素社会の実現に向けまして、本市の取組を具現化し、第六次総合計画と一体的に実施していくため、塩尻市地球温暖化対策実行計画を見直ししてまいります。この実行計画では、本市の温室効果ガス排出量の現状等を精査し、本市の実情に合った将来予測を立て、事業者、市民、行政が連携して創意工夫をした取組を行うことにより、ゼロカーボンの実現に資する施策推進を図る計画として策定してまいります。 大規模な太陽光発電施設の建設についてでありますが、これまで山林など土砂災害が危惧される場所へ設置されるなど、市民の皆様の不安が広がっております。本市では、豊かな田園都市を目指し、災害防止、自然環境との調和、生活環境の保全等を図ることを目的に、太陽光発電設備の設置に関し必要な事項を定めた「太陽光発電設備の適正な設置に関する条例」を、本定例会に提案させていただきました。 今年度の松くい虫による被害についてでありますが、12月末時点で枯損木処理量は約802立方メートルでございまして、昨年同期の約1.9倍となり、今後の被害拡大が懸念されることから、令和4年度は松枯れ木の早期発見と早期駆除に重点を置き、より一層の被害対策を強化してまいります。また、松くい虫侵入防止緩衝帯整備事業につきましては、今年より事業費を拡大し、被害発生件数が増加傾向にある洗馬地籍の沓沢湖周辺を中心に樹種転換を予定しており、被害拡大防止と健全な森林の保全を図ってまいります。 次に、「危機管理の強化と社会基盤の最適活用」につきましては、市街化調整区域の既存集落において、土地利用の側面から地域コミュニティの維持・活用化を目的に制度化しております地区計画の提案制度につきましては、昨年4月の床尾区に続き、12月末には、みどり湖区の地区計画を都市計画決定したところでございます。今後は、地区計画で定めた土地利用のルールに沿って、空き家や低未利用地等の活用が進み、コミュニティの活性化につながることを期待しているところでございます。 さらに、南内田、柿沢、桟敷の各区で新たな地元組織がつくられまして、地域住民が主体となって、地区計画制度の勉強会や提案内容の具体的な検討が進められておりますので、この制度の有効活用に向けまして、地域としてできることを支援する形で地域コミュニティの維持・活性化につなげてまいります。 次に、AI活用型オンデマンドバス「のるーと塩尻」につきましては、地域振興バスの利用者の減少や運転手の担い手不足など、本市の抱える公共交通の課題解決を目的に、多くの企業をはじめ市民の皆様の御協力によりまして、2年間にわたって中心市街地循環線エリアでの実証運行を行ってまいりました。その結果、新たな需要の掘り起こし等の利活用が促進されるとともに、利用者の平均乗車時間や待ち時間から、利便性向上にもつながっており、極めて高い満足度が得られたところでございます。 2月1日に開催いたしました「塩尻市地域公共交通会議」において、本格運行について承認され、4月1日から中心市街地循環線エリアでの「のるーと塩尻」の運行を開始することといたしました。加えて、令和4年度は、塩尻東線、みどり湖・東山線のエリアでの実証運行経費を当初予算案に計上したところでございます。さらにエリア拡大に向け、引き続き事業を推進してまいります。 上水道事業では、上水道施設耐震化等推進事業において、災害時の重要給水施設となる給水活動拠点や医療機関、避難所までのルートを主要管路に定め、優先的に耐震化を推進してまいります。 下水道事業では、下水道ストックマネジメント事業において、布設年度の古い幹線管路から点検調査を行い、健全度に応じて長寿命化を進めるとともに、浄化センターの老朽化した機器の更新を進めてまいります。 次に、「基本戦略C シニアが生き生きと活躍できる地域の創造」について申し上げます。「生涯現役で社会貢献できる仕組みの構築」についてでございますが、超高齢社会や人口減少社会の到来、人と人とのつながりの希薄化等を背景に、地域住民や地域の多様な主体が参画し、世代や分野を超えて協働を実践することで、支え合いの地域を創造する、地域共生社会の構築が求められております。 そこで本市では、地域の特性を踏まえ、子どもからお年寄りまで、障がいの有無、性別などの違いに関係なく、誰もが住み慣れた地域で、自立した心豊かな生活が送れるよう、地域福祉計画を策定してまいります。この計画は、高齢者や障がい者、児童など、福祉の各分野における上位計画に位置づけるものでございまして、本市における地域共生社会構築の指針としてまいる所存でございます。 「健康寿命の延伸と住み慣れた地域での生活継続」について申し上げます。国民健康保険事業は、昨年3月に長野県が策定いたしました「保険料水準等の統一に向けたロードマップ」を踏まえ、県が示す標準保険税率との差を段階的に解消し、将来的な県下統一税率を見据えた国民健康保険税率の改定を予定しており、本定例会に条例改正を提案させていただいたところでございます。 「第8期介護保険事業計画」の2年目となります令和4年度の取組につきましては、介護予防事業の充実や認知症への理解と支援体制の強化、地域包括ケアシステムの推進等を着実に進めてまいります。 また、市と介護事業所などとの情報連携の強化を図るため、システムの導入を計画しております。このシステムは、事業所などの基礎情報をデータベース化し共有するとともに、市からの情報発信などを事業所とリアルタイムで共有できるもので、相互の事務負担の軽減を図り、高齢者に対するサービス提供をより円滑に進めるなど、総合的な相談や自立に向けた支援の充実を図ってまいります。 次に、今年度事業の進捗状況と決算見通しについて申し上げます。今年度は、「第五次塩尻市総合計画」第3期中期戦略の初年度に当たり、目指す都市像の実現に向け、計画に掲げた施策の着実な推進に努めてきたところでございます。さらに、新型コロナウイルス感染症の拡大による難局において、情勢の変化に迅速かつ的確に対応しつつ、感染症対策社会経済活動の両立を図るとともに、確かな暮らしを未来につなぐ施策として、市民生活に密着した事業についてもスピード感を持って取り組んでまいりました。 今年度予定しておりました事業のうち、用地に関わる権利調整の難航などにより、一部の事業が年度内に完了できない見込みであるほか、国の補正予算に積極的に対応し、事業を前倒ししたことから、多くの事業が来年度への繰越しとなりますが、財源を確保しつつ、早期の事業着手を図ってまいります。 一般会計の決算見通しについてでありますが、前年度と比較して、市税は減少するものの、地方譲与税、各交付金並びに地方交付税は増加する見込みであることから、第3期中期戦略に掲げた事業に加え、感染予防、市民・事業者支援等、新型コロナウイルス感染症対策の諸事業を実施しながらも、財政指標の一つとしている財政調整基金残高30億円を確保できる見込みであり、健全財政が引き続き堅持されているものと判断しております。 また、今年度の上・下水道事業の決算見通しは、新型コロナウイルス感染予防対策の影響で給水量が増加した前年度に比べまして、一般家庭への給水量が減少したことにより、水道料金・下水道使用料とも、前年度実績と比較して減収している状況にありますが、今年度末の損益は黒字となる見込みでございます。 最後に、既に報道されておりますが、私自身の今後の身の処し方につきまして、その考えの一端を申し上げさせていただきます。振り返りますれば、私が市民の皆様からの負託を受け、市政を担当させていただいてから、はや20年の歳月が流れようとしております。簡単に言えば、今年成人を迎えた少年・少女は、私が就任させていただいた年に生まれた若者、輝かしい目をしており、うれしい思いに浸りました。 この当時は平成14年、我が国の人口はピークを迎えようとしており、それまで誰もが経験したことのない少子高齢化・人口減少社会の到来を目前に、「もの」から「こころ」ヘ、「量」から「質」ヘ、「拡大」から「ゆとり」ヘと時代の潮流が劇的に変わりつつある中、新たな価値観を持った多様な主体による協働のまちづくりを唱え、市政に身を投じさせていただきました。 以降今日まで、改革と創造を念頭に、常に挑戦者の心意気で、本市の発展のため、激動の時代を自分なりに一生懸命走り続けてきたものと自負しております。先の5期目の出馬に当たりましては、本市の100歳のときを展望し、常に夢を育み、その夢を形にしていかなければならないとの確固たる信念の下、元気で自立した塩尻市を未来につなげていくことこそ自らが果たす最たる使命と認識し、市政の運営、経営に誠心誠意取り組んでまいった次第でございます。 具体的には、マニフェストの一丁目一番地、「子育てしたくなるまち日本一を目指して」をはじめとした諸施策を第五次総合計画に織り込み、市民の皆様の確かな暮らしの実現はもとより、内外に選ばれ続ける地域の創造を目指し、今なお地方創生のフロントランナーとして進化を続けております。 この間、令和2年国勢調査の総人口は増加に転じ、若者、子育て世代の人口の社会増が継続しております。加えて、市政に対する総合満足度は市長就任時からおよそ25%以上上昇し約7割に達するなど、これまでの取組が多少結実し、安心できる確かな暮らし、内外に選ばれる地域が実現しつつあるとの多少の自負を持つところでございます。 また、私ごとですが、昨年古希を迎え、おのずと自らの人生に思いを巡らす機会が多くなりました。「広報しおじり」1月号の新成人との対談では、若者らしいプラス思考でのまちづくりにかける情熱や熟成されつつある故郷への愛着、あるいは誇りに触れ、20年にわたる市政を担当させていただきました間においても、私なりに多少はお役に立てたのかなとの思いも生じた次第でございます。 あわせて、このコロナ禍における不確かな現在、これからの時代を担う若い世代が核となり、新たな価値観、柔軟でしなやかな発想をもって英知を結集し、地域の特性を生かしながら魅力ある社会をつくり上げることこそ、新の地方創生、ひいては我が国全体の確かな未来の創造につながる道ではないかとの考えに至る次第でございます。よって、今期をもって身を引く考えを申し上げた次第でございます。 なお、現下のコロナ禍において任期満了までの間、市政の運営・経営にいささかの停滞を招くことがないよう、新型コロナウイルス感染症対策をはじめ、令和4年度予算案に盛り込んだ諸事業を着実に実施し、「確かな暮らし 未来につなぐ田園都市」の実現に向けまして、全身全霊を傾けてまいりますので、引き続き皆様方の御理解、御協力を賜りたいと切に願う次第でございます。まだ多少の在任期間がございますので、改めて皆様方への御礼は順次申し上げますので、今日はこの辺で総括的な御礼とさせていただきます。 以上を申し上げまして、総括説明とさせていただきます。今定例会に御提案申し上げました各議案の説明につきましては副市長から申し上げますので、何とぞよろしく御審議賜りますようお願いを申し上げまして、開会の御挨拶といたします。 以上です。 ○議長(牧野直樹君) 演台及びマイクの消毒のため、暫時休憩とします。                              午前10時46分 休憩                            -----------                              午前10時47分 再開 ○議長(牧野直樹君) 休憩を解いて、再開いたします。 次に、各議案について説明を求めます。 ◎副市長(米窪健一朗君) 〔登壇〕 御指名をいただきましたので、本議会に御提案をいたしました各議案につきまして、その概要を御説明申し上げます。 議案は条例案件12件、人事案件1件、事件案件5件、予算案件15件及び報告案件5件の計38件でございます。 なお、各議案の内容につきましては、議案関係資料に申し上げてございますので、私からは簡潔に申し上げます。 まず、条例案件につきまして、主な内容を御説明いたします。 議案第1号 塩尻市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部を改正する条例につきましては、消防団員の処遇の改善を図るため、年額報酬の額を改めるとともに、出動報酬の額を定めるものでございます。 議案第2号 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例につきましては、地方公務員法の一部が令和2年4月1日に改正されたことに伴い、フルタイム会計年度任用職員に関わる補償基礎額を定めるものでございます。 議案第3号 塩尻市特別会計設置条例の一部を改正する条例につきましては、奨学資金貸付金を一般会計において一体的に運用するため、塩尻市奨学資金貸付事業特別会計を廃止するものでございます。 議案第4号 塩尻市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例につきましては、みどり湖地区整備計画区域をこの条例の適用区域に加え、床尾地区整備計画区域内の建築物の用途の制限を変更することに伴い、必要な改正をするものであります。 議案第5号 塩尻市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例につきましては、国家公務員に準じて、非常勤職員の育児休業等の取得要件を緩和するものなどでございます。 議案第6号 塩尻市個人情報保護条例の一部を改正する条例につきましては、行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律が令和4年4月1日に廃止されることに伴い、引用する法律を改めるものでございます。 議案第7号 塩尻市手数料徴収条例の一部を改正する条例につきましては、コンビニエンスストア等に設置された多機能端末機で印鑑に関する証明書等を交付する場合の手数料を、窓口で交付する場合の額から50円減じた額とするものでございます。 議案第8号 塩尻市国民健康保険税条例の一部を改正する条例につきましては、国民健康保険税の税率等を改めるほか、全世代対応型の社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律の公布により一部改正される地方税法が令和4年4月1日から施行されることに伴い、未就学児に係る国民健康保険税の被保険者均等割額を減額するものでございます。 議案第9号 塩尻市福祉医療費給付金条例の一部を改正する条例につきましては、子育て世代における子どもの医療費に係る経済的負担の軽減を図るため、福祉医療費給付金の受給資格を、満18歳に達する日以後の最初の3月31日にまで拡大するものでございます。 議案第10号 塩尻市奨学資金貸与条例及び塩尻市有害図書類等自動販売機等の規制に関する条例の一部を改正する条例につきましては、民法の一部を改正する法律が令和4年4月1日から施行され、成年年齢が18歳に引き下げられることに伴い、親権者に係る規定を改めるものなどであります。 議案第11号 塩尻市保育所等利用調整会議条例を廃止する条例につきましては、塩尻市保育所等利用調整会議を廃止することに伴い、塩尻市保育所等利用調整会議条例を廃止するものでございます。 議案第12号 塩尻市太陽光発電設備の適正な設置及び管理に関する条例につきましては、太陽光発電設備の適正な設置及び管理について、事業者及び市の責務を明らかにするとともに、抑制区域、事前手続、事業者に対する措置等について必要な事項を定めることにより、災害の防止、良好な景観の維持、豊かな自然環境及び市民の生活環境の保全その他の地域環境との調和を図り、もって豊かな田園都市を実現するため、新たに条例を制定するものであります。 次に、人事案件につきまして御説明いたします。 議案第13号 人権擁護委員の候補者の推薦につきましては、委員10人のうち、小林夕香氏が令和4年6月30日に任期満了となることに伴い、島田恭子氏を適任者と認め推薦することについて、人権擁護委員法第6条第3項の規定により、議会の意見をいただくものでございます。 次に、事件案件につきまして御説明いたします。 議案第14号 字の区域の変更及び廃止につきましては、塩尻都市計画事業塩尻駅北土地区画整理事業に伴い、当該事業区域内の字の区域を変更及び廃止することについて、地方自治法第260条第1項の規定により、議会の議決をお願いするものでございます。 議案第15号 財産の処分につきましては、土地及び建物を処分することについて、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により、議会の議決をお願いするものでございます。 議案第16号 訴えの提起につきましては、市営住宅の明渡し等の訴えを提起することについて、地方自治法第96条第1項第12号の規定により、議会の議決をお願いするものでございます。 議案第17号 損害賠償の額の決定につきましては、相手方の運転する自動車が市道を走行中、グレーチングに起因して跳ね上がったことにより、当該自動車を破損し、相手方が背骨を圧迫骨折した損害賠償の額を決定することについて、地方自治法第96条第1項第13号の規定により、議会の議決をお願いするものでございます。 議案第18号 市道路線の廃止及び認定につきましては、2路線を廃止し、新たに3路線を認定することについて、道路法第8条第2項及び第10条第3項の規定により、議会の議決をお願いするものでございます。 次に、予算案件につきまして御説明いたします。 議案第19号 令和4年度塩尻市一般会計予算につきましては、予算総額を歳入歳出とも312億円とするもので、前年度対比13億円、4.3%の増額でございます。 歳入につきましては、市税、地方譲与税、地方消費税交付金地方交付税などの増額を見込む一方、臨時財政対策債の大幅な減額を見込んでおります。その他の財源につきましても積極的な確保に努めたところでございますが、なお不足する財源につきましては、財政調整基金繰入金などにより対応するものでございます。 歳出につきましては、第五次塩尻市総合計画第3期中期戦略の中間年度に当たり、計画に掲げた施策を着実に予算に反映したほか、新型コロナウイルス感染症対策、確かな暮らしの充実に資する事業、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進など、主要な課題に対応する予算としたところでございます。 また、国の補正予算第1号に対応し、令和4年度以降に計画する事業を積極的に前倒しして、令和3年度一般会計補正予算案に計上するなど、令和4年度予算と一体として、国と同様に16か月予算として位置づけたところでございます。 それでは、以下、主な内容につきまして歳出から申し上げます。 議会費は1億9,293万8,000円で、前年度対比1.4%の減額でございます。 総務費は35億1,711万6,000円で、前年度対比14.1%の増額でございます。旧楢川支所等除却工事を計上するほか、ふるさと寄附金事業などの増額、DX推進事業の継続などによるものでございます。 民生費は100億9,137万4,000円で、前年度対比4.8%の増額でございます。日の出保育園増築事業を計上するほか、障害者福祉サービス事業、生活保護扶助費などの増額によるものです。また、国民健康保険事業特別会計、介護保険事業特別会計及び後期高齢者医療事業特別会計への繰出金を計上するものでございます。 衛生費は18億7,295万7,000円で、前年度対比6.2%の減額でございます。新型コロナウイルスワクチン接種事業の減額などによるものでございます。また、国民健康保険楢川診療所事業特別会計及び水道事業会計ヘの繰出金を計上するものでございます。 労働費は1億3,170万4,000円で、前年度対比53.1%の増額であります。塩尻型テレワークモデル確立・展開事業を計上するほか、雇用対策事業の増額によるものでございます。 農林水産業費は10億9,879万8,000円で、前年度対比3.7%の増額でございます。林業被害対策事業、土地改良事業の増額などによるものです。また、農業集落排水事業特別会計への繰出金を計上するものでございます。 商工費は37億2,934万3,000円で、前年度対比3.4%の増額でございます。(仮称)地域DXセンター整備事業を計上するほか、大門駐車場設備改修のため、商業地域活性化事業を増額するものでございます。 土木費は32億274万4,000円で、前年度対比4.0%の増額でございます。道路施設長寿命化改修事業、生活道路整備事業、交通安全施設整備事業などのほか、小坂田公園再整備事業を増額するものでございます。また、下水道事業会計への繰出金を計上するものでございます。 消防費は8億5,818万1,000円で、前年度対比3.0%の増額でございます。消防施設整備費、消防団諸経費などを増額するものです。 教育費は33億1,483万8,000円で、前年度対比0.3%の増額でございます。奨学資金貸与事業一般会計に編入するほか、中央スポーツ公園テニスコートの改修など体育施設整備事業を増額するものでございます。 災害復旧費は1億5,157万4,000円で、前年度からは大幅な増額でございます。令和3年8月の大雨災害に伴う災害復旧費を計上するものであります。 公債費は30億2,843万3,000円で、前年度対比0.3%の増額でございます。 以上の歳出の充当財源といたしましては、歳入の主なものについて申し上げます。 市税は98億351万4,000円で、前年度対比4.2%の増額でございます。個人市民税、法人市民税、固定資産税のいずれも増額を見込んでございます。 地方譲与税及び各交付金は、地方財政計画及び本市の状況を勘案して計上するものであり、地方交付税は58億5,000万円で、前年度対比14.4%の増額でございます。 国庫支出金は38億7,228万7,000円で、前年度対比3.5%の増額でございます。扶助費の増額に伴う自立支援給付費負担金、生活保護費負担金のほか、災害復旧に伴う農業施設災害復旧費補助金、公共土木施設災害復旧費補助金の増額などによるものでございます。 繰入金は10億5,038万4,000円で、前年度対比11.0%の減額でございます。財政調整基金繰入金は前年度と同額でございますが、福祉基金繰入金などを減額するものでございます。 市債は27億7,390万円で、前年度対比1.6%の減額でございます。緊急防災・減災事業債などは増額となりますが、臨時財政対策債が大幅に減額となるものでございます。 以上、主なものについて申し上げましたが、第2表債務負担行為につきましては、それぞれの事項について期間及び限度額を設定するものであり、第3表地方債につきましては、それぞれの起債について限度額、起債の方法、利率及び償還の方法を設定するものでございます。 以上、一般会計につきまして、その概要を申し上げました。 続きまして、特別会計について御説明いたします。 議案第20号 令和4年度塩尻市国民健康保険事業特別会計予算につきましては、予算総額を歳入歳出とも65億9,764万2,000円とするもので、前年度対比2,306万4,000円、0.3%の減額でございます。歳出では総務費、保険給付費、保健事業費などが減額となり、歳入では国民健康保険税は増額となりますが、県支出金、繰入金などが減額となるものであります。 議案第21号 令和4年度塩尻市介護保険事業特別会計予算につきましては、予算総額を歳入歳出ともに58億517万1,000円とするもので、前年度対比241万8,000円、0.04%の減額でございます。歳出では総務費、保険給付費が減額となり、歳入では繰入金が減額となるものであります。 議案第22号 令和4年度塩尻市国民健康保険楢川診療所事業特別会計予算につきましては、予算総額を歳入歳出ともに3,391万9,000円とするもので、前年度対比2,786万円、459.8%の増額でございます。歳出では総務費、医業費などが増額となり、歳入では診療収入、繰入金などが増額となります。 議案第23号 令和4年度塩尻市後期高齢者医療事業特別会計予算につきましては、予算総額を歳入歳出ともに8億6,482万9,000円とするもので、前年度対比1,602万2,000円、1.9%の増額となります。歳出では後期高齢者医療広域連合納付金などが増額となり、歳入では繰入金が増額となるものでございます。 議案第24号 令和4年度塩尻市水道事業会計予算につきましては、安全でおいしい水道水の安定供給を図るため、事業収益の確保と経費の節減、施設の適切な維持管理と計画的な施設の更新工事に努めてまいります。 内容は、収益的収入及び支出で収入総額を18億5,552万8,000円、支出総額を16億701万1,000円。資本的収入及び支出で収入総額を1億9,539万6,000円、支出総額を8億1,612万6,000円とするものでございます。 議案第25号 令和4年度塩尻市下水道事業会計予算につきましては、下水道による快適な生活環境の提供、公共用水域の水質保全を図るため、事業収益の確保と経費の節減、施設の適切な維持管理と計画的な施設の更新工事に努めてまいります。 内容は、収益的収入及び支出で収入総額を29億2,676万6,000円、支出総額を26億7,473万4,000円とし、資本的収入及び支出で収入総額を13億8,693万3,000円、支出総額を23億8,848万6,000円とするものでございます。 議案第26号 令和4年度塩尻市農業集落排水事業会計予算につきましては、農業集落の快適な生活環境の提供と農業用水や公共用水域の水質保全に努めてまいります。 内容は、収益的収入及び支出で収入総額を2億6,997万1000円、支出総額を2億5,679万5,000円とし、資本的収入及び支出で収入総額を7,230万5,000円、支出総額を1億6,495万1,000円とするものでございます。 次に、補正予算について御説明いたします。 議案第27号 令和3年度塩尻市一般会計補正予算(第14号)につきましては、歳入歳出ともに17億8,813万9,000円を増額し、予算総額を364億2,897万9,000円とするものであります。 歳出の全体的な内容は、事業の確定に伴う不用額の整理と必要額の増額であり、これに加えて国の補正予算第1号に対応した事業の計上でございます。 総務費では基金積立金、ふるさと寄附金事業などのほか、マイナンバーカード交付事業の促進に伴い、戸籍住民基本台帳事務諸経費を増額するものでございます。 民生費では、利用の増加などに伴う自立支援医療給付事業のほか、国民健康保険税軽減相当額等の国民健康保険事業特別会計繰出金を増額するものでございます。 商工費では、ウイングロード2階部分を改修する(仮称)地域DXセンター整備事業を計上するものです。 土木費では除雪対策事業を増額するほか、国の補正予算に対応して道路施設長寿命化改修事業、小坂田公園再整備事業などを増額するものでございます。 教育費では、国の補正予算に対応して、新型コロナウイルス感染症対策として、小学校管理諸経費及び中学校管理諸経費を増額するほか、塩尻西部中学校長寿命化改良事業を計上するものでございます。 歳入の主な内容は、市税、地方交付税、国庫支出金、繰越金、市債などを増額し、使用料及び手数料、繰入金、諸収入などを減額するものでございます。 第2表繰越明許費につきましては、事業の進捗に伴うもののほか、国の補正予算に対応して前倒しした事業などについて令和4年度へ繰越しをするものでございます。 第3表地方債補正につきましては、事業費の変更に伴う限度額を変更するとともに、前倒しした事業に対する地方債を追加するものなどでございます。 議案第28号 令和3年度塩尻市国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)につきましては、歳入歳出ともに24万円を増額し、予算総額を67億4,514万2,000円とするものです。歳出につきましては諸支出金などを増額し、歳入では国庫支出金などを増額するものでございます。 議案第29号 令和3年度塩尻市奨学資金貸与事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出ともに244万6,000円を減額し、予算総額を2,788万3,000円とするものです。歳出につきましては総務費を増額し、貸付金を減額するものでございます。歳入では繰越金を増額し、繰入金などを減額するものでございます。 議案第30号 令和3年度塩尻市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出ともに1億9,028万2,000円を減額し、予算総額を56億9,321万3,000円とするものでございます。歳出につきましては地域支援事業費などを増額し、保険給付費などを減額するものでございます。歳入では保険料などを増額し、支払基金交付金などを減額するものでございます。 議案第31号 令和3年度塩尻市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第3号)につきましては、歳入歳出ともに1,161万6,000円を減額し、予算総額を8億3,913万1,000円とするものです。歳出については、後期高齢者医療広域連合納付金を減額し、歳入では後期高齢者医療保険料などを減額するものでございます。 議案第32号 令和3年度塩尻市水道事業会計補正予算(第3号)につきましては、資本的収入及び支出のうち、収入で2,600万円を増額し、収入総額を2億3,976万7,000円に、支出で2,610万円を増額し、支出総額を8億6,435万3,000円とするものです。 内容は、支出では、昨年8月の大雨により被災した水道施設の災害復旧に要する工事請負費の増額、収入では、その財源となる国庫補助金等を増額するものでございます。 議案第33号 令和3年度塩尻市下水道事業会計補正予算(第2号)につきましては、収益的収入及び支出のうち、支出で59万1,000円を増額し、支出総額を26億8,159万円とするものでございます。職員の昇給等に伴い、退職給付引当金繰入額を増額するものです。 また、資本的収入及び支出のうち、収入で5,190万円を増額し、収入総額を14億8,466万8,000円に、支出で6,300万円を増額し、支出総額を25億2,311万8,000円とするものです。内容は、支出では国の追加内示に伴う委託料及び工事請負費の増額。収入では、その財源となる国庫補助金等を増額するものでございます。 次に、報告案件につきまして御説明申し上げます。 報告第1号 損害賠償の額の決定の専決処分報告につきましては、市道のグレーチングがトラックが乗った際に跳ね上がり、左側リアランプを破損した損害賠償の額の決定について、去る1月24日に専決処分をいたしましたので報告するものでございます。 報告第2号 損害賠償の額の決定の専決処分報告につきましては、離婚の手続の際、職員の確認不足により、離縁した養親の氏を離婚後の氏として案内したため、誤った氏で戸籍が編成され、戸籍訂正等に係る費用を生じさせた損害賠償の額の決定について、去る1月25日に専決処分をいたしましたので報告をするものでございます。 報告第3号 損害賠償の額の決定の専決処分報告につきましては、園外活動中の保育園児が、歩道橋からアスファルトのかけらを落とし、自動車のルーフを破損させてしまった損害賠償の額の決定について、去る2月9日に専決処分をいたしましたので報告するものでございます。 報告第4号 損害賠償の額の決定の専決処分報告につきましては、市民交流センターにおいて、テーブル間を固定していたひもにつまずいて転倒し、負傷した損害賠償の額の決定について、去る2月17日に専決処分をいたしましたので報告するものでございます。 報告第5号 令和3年度塩尻市一般会計補正予算(第13号)の専決処分報告につきましては、歳入歳出ともに8,700万円を増額し、予算総額を346億4,084万円としたものであります。新型コロナウイルス感染症の急速な拡大により、影響を受けている市内事業者を緊急的に支援するために必要な経費を計上したものでございます。 歳出では新型コロナウイルス感染症対策中小企業等支援事業を増額し、歳入では県支出金及び繰越金を増額したものでございます。 以上が各議案の概要でございます。何とぞよろしく御審議くださいますよう、お願いを申し上げます。 ○議長(牧野直樹君) 以上により、本日の日程は全部終了いたしました。よって、本日の本会議はこれにて散会いたします。お疲れさまでございました。                              午前11時16分 散会...